相続

親の死後「親の借金」は誰が払うの?

あなたの親にもしもの事があった場合、

「親の借金」はあると思いますか?

亡くなった後で親が借金を隠していた事が

発覚したらかなり困ったことになりますよ。

 

今日は、そんな不安を抱える息子さん・娘さんの為に

「親の借金」について、2~3分で読める程度に

書いていきます。

 

 

 

親の借金を子が支払う義務はあるのか

まずは、親の借金を子が支払う義務があるのかを

見ていきます。

 

①親が健在の場合

子供だからと言って支払わなければいけない義務はありません。

しかし、子供が親の連帯保証人になっている場合は

親と同様の債務を支払う義務があります。

 

 

②親が既に亡くなっている場合

親が亡くなると「相続」が発生します。

「財産を相続する」と言うと、プラスのイメージ

強いのですが、借金や支払いなどの「マイナスの財産」

相続人が相続する事になります。

 

 

 

親に借金があるか調べる方法

次に、親に借金があるかを調べる方法について

は主に5つあります。

 

 

①大事な書類が入っている引き出し等を確認する

いつも契約書などの大事な書類をしまっていた

引き出しやファイルはありませんか?

その中に契約書類などが入っていないか確認しましょう。

 

 

②通帳の履歴を調べる

毎月返済をしている場合、通帳に履歴が残っている場合

があります。記帳をして調べてみましょう。

 

 

③郵便物を調べる

亡くなって支払いが止まってしまうと、督促状や催告状

などの郵便物がたくさん届いていると思います。

 

 

④銀行系の借金があるかを調べる

銀行系の取引履歴を調べたい場合は、

全国銀行協会の『全国銀行個人信用情報センター』という所に、

相続人の方が書面で請求をして照会する事が出来ます。

 

 

 

⑤消費者金融・クレジットカード系の借金を調べる

消費者金融・クレジットカード系の借金を調べたい場合は、

以下の会社に照会します。

 

株式会社シー・アイ・シー(略称:CIC)

相続人の方が書面・インターネット・スマートフォン

で請求をして照会する事が出来ます。

 

・株式会社日本信用情報機構(略帖:JICC)

相続人の方が書面・スマートフォンなどで請求をして照会する事が出来ます。

 

 

 

親の借金から逃れる為の対処法と注意点

ここでは、親に借金があるとわかった場合に逃れる為

の方法と注意点について書いていきます。

 

①相続放棄

被相続人(親)の権利や義務を放棄して、

「プラスの財産」・「マイナスの財産」全てを相続しないという手続き

 

②限定承認

相続をした「プラスの財産」の範囲内で「マイナスの財産」

を承継するという手続き

 

※注意点

亡くなったことを知ってから3ヶ月以内に、相続人が

全員で家庭裁判所に手続きをする必要があります。

 

 

まとめ

ポイント

・親の借金を子が支払う義務はあるのか

・親に借金があるか調べる方法

・親の借金から逃れる為の対処法と注意点

 

今日は「親の借金」について書いてきました。

 

生前に可能な限り完済しておくのは

当然なのですが、出来ない場合もあります。

 

しかし、その情報を家族に伝えておかないと、

3ヶ月しか期間がないので

家族はとても困ってしまいます。

 

残される家族の事を考えたらまず、

 

・どこに

・いくら借りているか

・残返済額はいくらか

・誰かの連帯保証人になっている場合はその情報

 

などの情報をエンディングノートの

財産情報」欄に細かく書いておく様に日頃から親に

伝えておく事が大事ですね。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

 

  • この記事を書いた人

小泉 寿洋

住まいの終活相続アドバイザー/賃貸経営コンサルタント/ 不動産業界歴約18年の経験を活かし、現在は不動産に強い終活の専門家として活動中。 所有資格:終活ガイド上級(1級)・エンディングノート認定講師・終活ガイド検定認定講師・終活カウンセラー1級・宅地建物取引士・遺品整理士・相続診断士・AFP・賃貸不動産経営管理士・他多数

-相続
-

Copyright© 終活ライフ.net , 2024 All Rights Reserved.