全4回で書いています
「よくわかっていない親」と
「全くわかっていない息子達・娘達」が
少しの時間で読めてしまうミニ知識シリーズです。
①基礎編
②納骨堂編
③樹木葬編
④海洋散骨編
今回は「④海洋散骨編」について
2~3分で読める程度で簡潔に書いてみたいと思います。
海洋散骨の主なタイプと費用相場
海洋散骨とは、遺骨を粉末状にして海に撒いて供養する方法です。
まずは、海洋散骨の主なタイプと費用相場を見てきます。
①個人チャーター散骨
相場は20~30万円前後。
1組の家族や親族で船をチャーターするタイプ。
他の家族に気を遣わずに行う事が出来ます。
出航日時の自由度が高いです。
②合同乗船散骨
相場は10~20万円前後。
何組かの家族が乗り合いで乗船するタイプ。
出航日は限定されますが、費用は抑える事が出来ます。
②代行委託散骨
相場は5~10万円前後。
遺骨を業者に預けて散骨をしてもらうタイプ。
遺族が立ち会わない分、価格を抑える事が出来ます。
やはり、自由度が高いタイプになっていく程、費用が掛かりますね。
海洋散骨のメリット・デメリット
次に、海洋散骨のメリット・デメリットを
考えていきたいと思います。
①海洋散骨のメリット
・故人の遺志を尊重する事が出来る
・新たにお墓を購入する必要がないので費用面で助かる
・お墓を維持管理・継承する人が不要である
・宗教や宗派を問わずに実施する事が出来る
②海洋散骨のデメリット
・遺骨が残らないという不満
・当日の海の天候に左右されてしまう
・船酔いなど、体力的に負担がかかる事もある
・遺族の間で意見が食い違いトラブルになる可能性がある
・お墓がない為、法要などの宗教的な追悼式での供養がしづらい
メリット・デメリットとそれぞれありますね。
故人が希望をしていても、遺族の賛成・反対意見は
分かれる所だと思います。
海洋散骨を選ぶ時のポイント
ここでは、海洋散骨を選ぶ時ポイントを
挙げていきます。
①散骨証明書を発行してくれるか内容を確認
散骨をした緯度・経度・日時迄記してある
散骨証明書ですと、後日メモリアルクルーズ
等で再度その場所を訪れる事が出来ます。
②費用内訳が適正か他社とも比較する
ただ「安い」というだけで選ぶのはとても危険です。
中には沖合に出る為の移動費を取られる場合もあります。
必ず費用の内訳を書面で貰い、同業他社でも
見積もりを取って比較する様にしましょう。
③運営会社や乗船する船の内容も確認する
旅客船の許可を得ているか、保険加入は大丈夫か、
船の大きさは小さすぎないかなど
もしもの事も考えてHPや、不安な点は電話もして
確認する様にしましょう。
海洋散骨をする際の注意点
海洋散骨を行うには、注意点がありますので、
内容を確認した上で業者を選定しましょう。
①許可なく散骨をすると違法になり、一定の条件のもとに限られる
遺骨は2mm以下まで細かくパウダー状に粉骨しないといけません。
海水浴場などの近く、漁場、養殖場などでも不可となり、
船で沖合まで出て海水で溶ける小さな袋に入れて流します。
全て自分で行うと法に触れる可能性もありハイリスクですので、
必ず専門業者に依頼する様にしましょう。
②全て散骨してしまうとお参りする事が出来なくなってしまう
一部を手元供養にするなど、家族・親族とよく話し合って
実施を決める事が必要です。
まとめ
ポイント
・海洋散骨の主なタイプと費用相場
・海洋散骨のメリット・デメリット
・海洋散骨を選ぶ時のポイント
・海洋散骨をする際の注意点
私の母は、「海に撒いてくれれば良いよ」などと
軽く言っていましたが、実際に本人の希望だけで
実施してしまうと親族の間でもめる事もありそうです。
まずは、本人の希望を聞いた上で、親族での
長い話し合いで決定した方が良さそうですね。
やる事が一杯過ぎて老いている暇がありませんね…。
深刻にならずに楽しんで選ぶようにしましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!