最近「孤独死」の悲しいニュースを毎日見かける
様になりました。
私の母の様に、親が賃貸物件に1人で住んでいる
ケースも多いと思います。
「孤独死」は高齢者だけに起こることではありません。
私が管理会社で働いていた頃は、40~50代の方のほうが
比率が多かったと思います。
今日は
「おひとりさまが賃貸物件で孤独死すると
その後の流れはどうなるのか?」について、
賃貸管理会社に長年勤めていた私が
2~3分で読める程度に書いていきます。
「孤独死」が発見されるタイミング
日頃からご近所付き合いのない「おひとりさま」の方が
孤独死をしてしまった場合、どの様に発見されるのでしょうか?
以前、私が賃貸の管理会社にいた頃によくあった状況では、
・部屋から異臭がする
・郵便受けに郵便が多く溜まったままになっている
・ドアポストに新聞が何日分も刺さりっぱなしになっている
・窓の内側にハエがびっしりといる状態が外からでもわかる
こんな感じで管理会社に他の入居者から問い合わせが入っていました。
管理会社の担当者は、身内の人がいればまず連絡をとり、
いない場合には警察を呼び、警察と一緒に安否確認・開錠をし
て室内にて「発見!!」という感じです。
「孤独死」発見後の流れは?
ここでは、残念ながら孤独死となっていた場合、
その後の流れはどの様になるのかを簡単に書いていきます。
発見された後の流れ
①警察での身元確認や検視
②遺族が見つからない場合は、市区町村で火葬をする
③遺骨の引き取り手もいない場合は、
市区町村で管理をしている合同墓に無縁仏として合祀される
賃貸物件に住んでいた場合
・長期間に渡って発見されないと室内に異臭や遺体の跡等が残ります。
(これでもグロテスクにならない様に書いたつもりです…。)
・通常のクリーニングではどうにもならない為、専門の遺品整理業者を
呼んで「特殊清掃」をしてもらいます。
・残置物の撤去と特殊清掃が終わっても臭いが消えない為に、壁ボード
や床を板ごと張り替える場合が多いです。
賃貸オーナーから請求される費用の主な内訳
長期間発見されないと「事故物件」扱いとなり、次の入居者へは
通常の賃料では貸す事が出来なくなってしまいます。
その時に大家さんから請求される費用の一般的な内訳は
以下の様になります。
①特殊清掃代
②残置物撤去・遺品整理代
③室内補修・リフォーム代
④家賃が減額となった差額分(2~4年分など)
⑤未払いとなっている家賃数ヶ月分
①~④を亡くなった方の相続人が大家さんに対して
支払う事になります。
数百万円の負担が一気に相続人の所に降りかかってきます。
大家さんは
・次の入居者が決まらない
・両隣や下の部屋の住人が解約してしまわないか
という金銭的リスクを常に心配するだけでなく、
身寄りのない入居者だった場合には大家さんが
全額を負担しなければならない事もあります。
私が担当したお部屋では、ゴミ屋敷化していたので、
①~⑤の金額が数百万円かかってしまい
大家さんと訴訟まで進んでしまったケースもありました。
「孤独死」しない為にやっておくべき事
孤独死をしない為にやっておくべき事はどんな事が
あるのでしょうか?
①日頃から友人と繋がっておく(リアル&SNSなども)
②近所や地域のサークル活動に参加しておく
③自治体や地域包括支援センターなどに相談をしておく
④民生委員に日頃から相談にのってもらう
⑤食事の宅配サービスを利用する
⑥見守りサービスを利用する
①②は親の世代だけでなく、子の世代も普段から
心掛けておく事だと思います。
もう少し詳しくはこちらへ ↓
まとめ
ポイント
・孤独死が発見されるタイミング
・「孤独死」発見後の流れは?
発見された後の流れ
賃貸物件に住んでいた場合
賃貸オーナーから請求される費用の主な内訳
・「孤独死」しない為にやっておくべき事
今日は、「孤独死」について書いてきました。
昨年それぞれ「おひとりさま」で亡くなった
妻の祖父、祖母も、ご近所さんのおかげで
早めに発見する事が出来ました。
やっておくべき事は当たり前の内容ですが、
大事なことですので早めに親子で話し合って
みて下さい。
日頃からやっておかないと、
残された家族は本当に大変です。
「その日」はある日突然やってきますよ。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!