医療・介護

「おひとりさま」は「身元保証人」がいない場合、入院・手術ができないの?

昨年、遠方で「おひとりさま」状態の私の母が

入院をしてひざの手術をする事になり、

 

私達兄弟のうちの誰かが「身元保証人」に

なって欲しいという内容のお願いをされました。

 

私達の兄弟は3人兄弟ですので

「身元保証人」はあっさりと決まりましたが、

 

「息子さんや娘さんがいない場合は入院・手術はできないの?」

と疑問を感じ、昨年少し調べてみたことを書いてみたいと思います。

 

 

 

「おひとりさま」は入院・手術ができるか心配

 

遠方に息子や娘ががいる場合は何とかお願い出来ると思いますが、

 

・最近疎遠になっている

・縁の遠い親戚しかいない

・お金も絡むので頼みにくい

・頼むべき親戚や友人もいない

 

などのお悩みを抱えて悩んでしまう「おひとりさま」

は非常に多いと思います。

 

 

結論から言うと、2018年に厚生労働省から

「身元保証人がいないという理由のみで入院を拒否することは

医師法第19条第1項に抵触する」

という内容の通知が出ていますので一応は大丈夫です。

 

とはいうものの、

実際は病院側もリスクが大きいので

リスク軽減の為にまずは「身元保証人」が求められます。

 

 

 

入院時・手術時に「身元保証人」が求められる理由

 

入院時・手術をする際に身元保証人が求められる

主な理由は次の通りです。

 

①支払いの保証

入院費用・手術の費用などをしっかりと払ってもらいたい。
本人が払えない場合には代わりに費用を支払う必要があります。

 

②医療行為の同意

高度でリスクが高い医療行為を行う際に、本人が昏睡状態など意思確認が
出来ない場合に代わりに誰かに医療行為の同意を得る必要があります。

 

③遺体・遺品の引き取り

亡くなった時の遺体の引き取り、遺品の引き取りなどを保証人に
引き受けてもらう必要があります。

 

④急変時の入退院手続き

容体が急変した際の入退院手続きを保証人に引き受けてもらう
必要があります。

 

 

私は長年不動産業界にいましたが、

賃貸住宅を借りる時の「連帯保証人」と比べると

幅が広く、友人や親戚等にはなかなか頼みづらいですね。

 

 

身元保証人がいない場合の対応方法

 

では、身元保証人をすぐに立てる事ができない場合は

どの様な方法があるのでしょうか?

 

・クレジット決済をする

・入院時に保証金や保証預託金を差し入れる

・保証会社を利用する

・成年後見人等の検討をする

・社会福祉協議会に相談をする

・行政の担当課に相談をする

 

何かしら方法はあると思いますので、

まずは上記を参考にしながら

病院に相談をしてみましょう。

 

 

まとめ

ポイント

・身元保証人が立てられなくても何とか手はある

・身元保証人が必要な理由を把握しておく

・いない場合の対応方法を事前に検討しておく

 

厚生労働省からの通知によって

「身元保証人」がいないという理由だけでは

入院を拒否されることはなくなってきました。

 

しかし、「身元保証人」の役目は支払いだけでなく

多岐に渡ります。

高齢者施設でも「身元保証人」を求められるケースが

ほとんどです。

 

「私は独り身だから身元保証・日常生活の支援・

死後事務委任がセットになったサービスを提供する会社

と契約をする方が高額だけど安心です」

 

という方もいらっしゃいます。

 

どちらにしても、入院や手術のタイミングは

突然やってきます。

 

その時になって焦らない様に、

元気なうちからインターネットの情報・社会福祉協議会・

地域包括支援センターなどから情報を集めてみましょう。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

  • この記事を書いた人

小泉 寿洋

住まいの終活相続アドバイザー/賃貸経営コンサルタント/ 不動産業界歴約18年の経験を活かし、現在は不動産に強い終活の専門家として活動中。 所有資格:終活ガイド上級(1級)・エンディングノート認定講師・終活ガイド検定認定講師・終活カウンセラー1級・宅地建物取引士・遺品整理士・相続診断士・AFP・賃貸不動産経営管理士・他多数

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