最近、私の親戚からバリアフリーリフォームについて
相談をされたので家を確認してきました。
子供達が独立して会社を定年退職、最近ようやく生活も落ち着き
断捨離もひと段落したので次は
「まだ元気なうちにバリアフリーリフォーム
について考えておきたい」
という事なのだそうです。
今日は「バリアフリーリフォーム」について、
各種工事受注経験と終活関連、福祉住環境コーディネーター2級
などの資格を持っている私が2~3分で読める程度に書いていきます。
バリアフリーリフォームを考えるべき症状とは?
今はまだ大丈夫と感じていても、いずれ不便になってくる
と感じる箇所は多いと思います。
高齢者が普段生活をする気持ちになって
各所を確認してみましょう。
・部屋の出入り口・廊下などに段差がある
・廊下の幅が車椅子では通れない程せまい
・ドアの開閉がしづらい
・浴槽が滑りやすい
・浴室前の更衣スペースが寒い
・玄関付近に段差が多い
・階段が狭くて傾斜が急である
・トイレが各部屋から遠い
バリアフリー工事を検討すべき主な項目
まずはバリアフリー工事を検討すべき項目を
挙げてみたいと思います。
①手すりの取り付け
廊下・階段・トイレ・浴室などには体を支える為に
手すりを設置しましょう。
滑りにくい材質・握りやすい形などを選ぶと良いです。
②段差の解消
廊下と居室との境目・和室と洋室の境目など、
わずかな段差でもつまずいて転倒事故などが
起きやすいので要注意です。
③滑りにくい床への変更
滑って転倒し、骨折などのけがをする恐れがあります。
特に、洗面所など水を使用する場所は床を滑りにくい
材質に替えましょう。
④家の明るさを統一
高齢者は明るい場所から暗い場所、暗い場所から
明るい場所へ移動する場合、若い人と比べて
明るさや視力の回復がとても遅いです。
・人感センサー付きの照明にする
・フロアスタンド・デスクスタンドなどの
補助用照明で明るさの均一化
などをしましょう。
⑤ドアを扉から引き戸に取替
ドアは大きく3種類に分かれます。
開き戸
ドアノブやレバーなどで扉を開け閉めするタイプ。
引き戸だと車椅子での開け閉めが困難です。
引き戸
車椅子でも開けがしやすいですが、
戸を引き込むスペースが必要で設置コストも 高めです。
折れ戸
主に浴室で使われます。
開閉をするのにある程度の力が必要です。
⑥和式便器から洋式便器へ変更
最近はかなり減りましたが、和式ですと
足腰にもかなり負担がかかり、特に車椅子での
利用が困難です。
介護保険や自治体の助成金を利用する
バリアフリーリフォームは、介護保険や自治体の
助成金制度を上手に活用するとお得に行う事が可能です。
①介護保険の住宅改修費制度を利用する
介護認定をされた方であれば、リフォーム工事費用20万円の
うち9割18万円までが支給されます。
ただし、支給要件や支給対象となるリフォーム工事の内容が
細かく決まっています。
ケアマネージャーさんに相談をしながら申請をしていきます。
②市区町村独自の住宅改修費助成金制度を利用する
各市区町村で独自に行っている住宅改修に関する助成金制度
を利用する事もできます。
内容は市区町村によって異なりますので、
役所のHPや窓口などで確認をしてみましょう。
失敗しない工事業者の選びのコツ
ここでは、失敗しない工事業者選びのコツをご紹介します。
①バリアフリー工事の工事実績が多いかをHPなどで確認する
通常のリフォーム工事の実績は豊富であっても、
「バリアフリーリフォーム」は特殊な知識と経験が 必要です。
介護やバリアフリーについて詳しい業者を探しましょう。
・HPで調べる
・ネットや近所の口コミを調べる
・知り合いで工事を行った人がいたらヒアリングをしてみる
②複数の工事業者から見積もりをとる
工事費用は会社によって大きく異なります。
必ず複数の工事業者から見積もりを取って比較しましょう。
まとめ
ポイント
・バリアフリーリフォームを考えるべき症状とは?
・バリアフリー工事を検討すべき主な項目
・介護保険や自治体の助成金を利用する
・失敗しない工事業者の選びのコツ
今日は、「バリアフリーリフォーム」について
書いてきました。
施設に入らずに最期まで家で過ごす事を考えた場合には
・家族が何処まで介護できるのか
・介護保険を利用できるのか
・補助金対象工事なのか
などを考慮しながら検討していく必要があります。
せっかく大掛かりに浴室工事を行ったのに、結局
デイサービスを利用してしまったら意味がないですよね。
介護が必要な状態になって慌てて
・介護のこと
・介護に必要な工事のこと
・物が多すぎて邪魔になり工事が出来ないこと
など、一度に考えようとすると頭がパンクしてしまいます。
まだ元気なうちは、いきなり工事はせずに
・工事をすべき箇所
・地域で良さそうな工事業者を探す
など、
様々な情報収集や親子で話し合って
「じっくりと考える機会」を
作っておくと心に余裕が生まれますよね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!