住まい

空き家の「維持管理」について考える②屋内編

 

親が長年住んできた実家が「空き家」になってしまった時の 

「維持管理」について 

 

①屋外編 

②屋内編 

③遠方に家がある場合編 

④防犯対策編 

 

4回にわたって書いています。 

 

前回は「①屋外編」でした。 

 

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今回は「②屋内編」を 

元不動産屋で、地方に「おひとりさまの母」がいる私が 

2~3分程度で読める様に書いていきます。 

 

 

なぜ屋内の「維持管理」が必要なのか 

 以前に空き家になったら考えるべき問題ということを書きましたが、 

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家屋は人が住んでいないと劣化が進んでしまい、 

2~3年ほど何も手を入れていないともう住めなくなってしまいます。 

資産価値もぐっと下がってしまいますので日頃から 

維持管理をする様にしましょう。 

 

 

 

現地に着いてから行う作業の流れ 

まず、現地に着いてから行う作業の流れを見ていきます。 

 

①近所の方へ挨拶 

 普段人が住んでいないのに、いきなり電気がついて 

 バタバタ初めたらビックリされてしまいます。 

 隣近所の方へ軽く挨拶をしましょう。 

  ↓ 

②施錠されていたかを確認 

  ↓ 

③水道メーター・ガスメーター・電気メーターをチェック 

  ↓ 

④室内の換気 

  ↓ 

⑤室内の不具合箇所をチェック 

  ↓ 

⑥室内の清掃 

  ↓ 

⑦メーターを締め・ブレーカーを落とす 

  ↓ 

⑧戸締りを確認 

 

 

 

屋内のチェックすべきポイント 

 次に、屋内のチェックすべきポイントを確認してみましょう。 

 

①ポストの中身 

ダイレクトメールやチラシ・郵便物が溜まっていないか 

溜まっていると空き家だとわかってしまいます。 

 

 

②施錠 

来た時に泥棒が鍵をこじ開けた形跡などないか・ 

しっかりと施錠されていたか 

帰る時にしっかりと施錠をしたかをチェックしましょう。 

 

 

③窓開け・通風 

普段ドアや窓を締め切っていて湿気が溜まっているので 

全てのドアや窓を開けて換気・通風をしましょう。 

 

 

④各メーター類のチェック 

水道メーター・ガスメーター・電気メーターのチェック 

人がいないのにメーターが大きく動いていたら 

防犯上の問題や漏水・漏電の恐れもあります。 

 

 

⑤通水 

水道を長期間使用していないと配水管内の水が蒸発して 

臭いが上がってきます。 

台所・洗面所・トイレ・浴室などの蛇口を開いて 

1分ほど水を流して臭いを消し、 

水道を止めてある場合は排水口に蓋をします。 

  

 

⑥各部屋に不具合がないかをチェック 

・天井や壁から雨漏れはしていないか 

・カビは繁殖していないか 

・畳や床は腐敗していないか 

・歪みやひずみはないか 

・家具類や建具は腐敗していないか 

  

 

⑦室内の清掃 

塵や埃は上から落ちてくるので、上の方から掃除を 

していきます。 

 

 

 

A4の用紙に①~⑦の項目と・現地確認日メモ欄などを作って 

チェック表を完成させましょう。 

 

前回いつ訪問したのか・前回の不具合箇所などは忘れて 

しまっているものです。 

前回のチェック表も必ず持参し、見比べながらチェック 

をすると良いです。 

 

 

 

屋内を維持管理する上で大事な3つの対策 

 屋内を維持管理管理する上で大事な3つの対策は以下の様になります。 

 

①換気を良くしてカビの繁殖を防ぐ「湿気対策」 

家屋が劣化する原因となってしまいますので 

定期的に換気をして湿気を取りましょう。 

 

 

②排水口から上がって来る臭い等にも対処する「臭い対策」 

配管内の水が蒸発してしまうと臭いだけでなく、 

配管自体も劣化が進んでしまいます。 

 

 

③不具合があったら即修理をする「不具合対策」 

不具合箇所をそのままにしておくと腐食や破損個所が 

さらに広がってしまいますので、都度、修理交換 

する様にしましょう。 

 

 

 

まとめ 

ポイント

・なぜ屋内の「維持管理」が必要なのか 

・現地に着いてから行う作業の流れ 

・屋内のチェックすべきポイント 

・屋内を維持管理する上で大事な3つの対策 

 

今日は以上を見てきました。 

 

当たり前の作業になってしまいますが、どれも空き家の 

維持管理にはかかせない作業です。 

 

最低でも月1回以上は建物に行って作業をする様に 

しましょうね。 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました! 

  • この記事を書いた人

小泉 寿洋

住まいの終活相続アドバイザー/賃貸経営コンサルタント/ 不動産業界歴約18年の経験を活かし、現在は不動産に強い終活の専門家として活動中。 所有資格:終活ガイド上級(1級)・エンディングノート認定講師・終活ガイド検定認定講師・終活カウンセラー1級・宅地建物取引士・遺品整理士・相続診断士・AFP・賃貸不動産経営管理士・他多数

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