皆さんは
「お葬式の希望」を親と話し合った事はありますか?
「縁起でもない」と言ってタブー視しているご家庭も
多いですよね。
どの様なお葬式にするのかを親の生前に決めておくと、
親の希望をとり入れられて、親族間の様々なトラブルを
防ぐ事が出来ます。
どのエンディングノートにも「葬儀の希望」という欄
があると思いますが非常に狭いスペースです。
今日は
「ただ希望を書いてもらうだけではなくて、
一度時間を作って親とトコトン話し合っておいた方が
良いですよ」
というお話を2~3分で読める程度に書いてみたいと思います。
よくある「親の希望」とのすれ違い
まず、親と話し合いをしていなかった事で 生じる「すれ違い」の例です。
・子の解釈:「最後くらい立派なお葬式にしてあげたい」
親の希望:「なるべく簡素なお葬式にして欲しい」
・子の解釈:「家族葬として身内だけでコンパクトに行いたい」
友人の意見:「なぜお葬式に呼んでくれなかったのか?」
↓
【結果的に】
友人:後日個別にお線香をあげに訪問する
子:毎回対応をしないといけない
・子:親は無宗教だと思い、無宗教葬を行った
親戚:「家の菩提寺はあるよ。まずいんじゃない?」
私の家や、妻の親族間でもよくある話ですので、
どの家も割とよくある話ですよね。
生前に確認をしておくべきこと
次に、生前に確認をしておくべき事を挙げていきます。
①親に可能な限り多くの情報を聞いておく
親と親族との関係、ご近所との繋がり具合や地域の風習、
ご近所での有力者やこれまでの親族の葬儀事例など、
可能な限り多くの情報を聞いておきましょう。
②どの様な葬儀の形式にしたいのかを決めるておく
家族葬・一般葬・直葬・一日葬など。
形式や人数などを決めます。
また、親がどの様な葬儀を希望しているのかを聞いておきます。
③葬儀に誰を呼びたいのかを決めるておく
具体的に、家族・親戚・友人・ご近所・
会社関係者・お稽古事など、葬儀に誰を呼びたいのかを
具体的にリストアップしておきます。
名前・連絡先だけでなく、本人との関係性なども記載
しておくと良いです。
④葬儀はどこで行うのかを決めておく
自宅の近くなのか、子供の住んでいる地域なのか、
アクセスしやすい場所か、菩提寺からの距離などを
話し合いましょう。
⑤菩提寺の確認をしておく
菩提寺の有無・所在地・宗派などを確認します。
菩提寺とは、先祖のお墓を供養してもらっている 寺院です。
わからない場合は家族や親戚に聞いてみましょう。
親が寺院に定額の「護寺会費」などを支払っていたら
檀家である可能性が高いです。
菩提寺がない場合は?
菩提寺がない場合は次の様に決めていきます。
①無宗教葬にする
宗教にとらわれず自由に行う形式です。
仏式のお葬式から宗教的な部分を取り除き、
スライド上映や、献花、献奏などを加えるなど
オリジナリティ溢れる式にする事が可能です。
②葬儀社にお坊さんを紹介してもらう
どこかの檀家になっている訳ではないけど
「やっぱり気持ち的にお坊さんにお経をあげてもらいたい」
という要望をお持ちの方もいらっしゃいます。
その様な時は、葬儀社に相談をしてお坊さんに読経だけ
依頼するという方法もあります。
まとめ
ポイント
・お葬式は、生前によく話し合っておくと トラブルを防ぐ事ができ、
納得のいく 式を行う事が出来ます。
・生前に話し合っておくべき事を確認しましょう。
・菩提寺がない場合も確認しておきましょう。
当たり前のことなのですが、
「お葬式」は、行う時にはもう本人はこの世にいません 。
エンディングノートの記載事項だけでは伝わらない、
深い理由や想いが隠されているかもしれません。
一度しかないお別れの儀式ですので、
親や親戚の方に出来るだけ多くのヒアリングを行って
皆が納得した形でお見送りが出来たら良いですよね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!