母がだいぶ年をとってきて、終活の相談をされてから
実家に大量の「モノ」で溢れているのが気なっています。
ある日いきなり3人の息子達が実家に集合して
「よしっ!今日は生前整理の一環で実家を片づけよう!!」
などと意気込んだところで母ともめてしまうだけですよね。
「親家片(おやかた)」と言うそうで、
どこの家でも問題になっている様です。
今日は、「親ともめない実家の片付け方」について
コツなどを書いていきたいと思います。
実家は「モノ」であふれている
実家にはやたらとモノが多いのですが、
その内訳はいったい何なのでしょうか?
これはほんの一例です。
①いつか使うと思っている物
「いつか使うから」といって保管している
大量のデパート包装紙や紙袋
②まだ使えると思っている物
10年前に買った未使用のバッグや
痩せたら着ようと未だに思っている古い服
③もらいもので捨てられない不用品
息子や親戚からの結婚式の引き出物
④家族との思い出の品
息子達や孫達からもらった絵やプレゼント類
⑤家族の持ち物
家族と住んでいた頃の家族の持ち物
⑥仕事で使っていた物や貴重な文献
昔勤務していた頃に愛用していた品や、
仕事に使った今では購入できない文献
⑦趣味のコレクション
手芸教室で自分が作ったり、
先生や友達から購入した作品のコレクション
⑧もしもの為に用意した期限切れの備蓄品
液漏れしている大量の乾電池
⑨親の親の世代から受け継いだ遺品
先祖から受け継いだ価値や思い出の全くわからない品々
ひと言で「モノ」といっても、
勝手な判断で捨てられる感じがしませんよね…。
そのままの状態で「遺品整理」になってしまうとどうなる?
あまりの「モノ」の多さに
見ただけでお腹が一杯になってしまい
「よし!見なかった事にしてしまおう!」
と思ってしまいますが、
そのままの状態で母が亡くなり、
「生前整理」から「遺品整理」となると
どうなってしまうのでしょうか?
いくら自分の物はすぐに片付けられる事が出来る
「整理整頓好き」の息子さん・娘さんであっても、
・自分のモノではない
・親の「これは残して欲しい」「これは処分して大丈夫」
という判断基準がよくわからない
という理由から、片付ける事を進めていくことが出来ず
整理・処分がストップしてしまう方がとても多いです。
私のお客様には
「もう8年近く実家の片付けをやり続けているよ」
と相談された事もありました。
賃貸住宅であれば早急に部屋を解約して
明け渡さなくてはいけませんし、
自己所有の実家であっても、空き家のままだと
家も傷み、庭の荒れ、防犯、火事、不法投棄、
近所からのクレームなどがとても気になります。
やはり、「めんどくさいからそのまま…」
という訳には行かない様です。
親ともめない「実家片付け」のコツ
親ともめてしまわないように「実家の片付け」を行うには、
日頃から以下の心掛けが必要です。
①親と子では物に対する価値の判断基準が違うという事を理解する
親と子では、立場も暮らしてきた環境も異なるので
価値観や判断基準は当然違います。
子の考えを一方的に親へ押し付けてはもめてしまいます。
②生前に無理やり全部処分しようとしない
親は今の生活で生活で長年暮らしてきました。
それを無理やり処分してしまうと大きなストレスや失望感と
なってしまいます。
「無理に全部」は辞めましょう。
③「モノ」に対しての昔話や思い出話を聞いておく
処分ばかりをするのではなく、今実家にある様々な「モノ」
に対しての昔話や思い出話に耳を傾けて下さい。
きっと
「処分しても良いモノ」や「残しておいてもらいたいモノ」
のちがいが次第にわかってくると思います。
④親の仕事や趣味に関しての話をたくさん聞いておく
これまでなんとなく親の仕事や趣味について
は知っていたのに、
・どんな仕事内容だったのか
・どんな職場だったのか
・どんな趣味だったのか
・なぜその趣味を始めたのか
・趣味で出会った仲間のこと
・発表会や表彰などあったのか
「ここまで掘り下げてしてこなかった」
と言う方が多いのではないでしょうか?
生きているうちにいっぱいお話を聴いてあげて下さい。
まとめ
ポイント
・実家は「モノ」であふれている
・そのままの状態で「遺品整理」になってしまうとどうなる?
・親ともめない「実家片付け」のコツ
今日は
「親ともめない実家の片付け方」について
コツなどを書いてきました。
一見、まわり道をしているようですが、
実は後で「こうしておいてよかった」
と思えると思いますので是非やってみて下さい。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!