葬儀・お墓

親と一緒に「おひとりさま」の供養方法を考える③樹木葬編

全4回で書いています

「よくわかっていない親」と

「全くわかっていない息子達・娘達」が

少しの時間で読めてしまうミニ知識シリーズです。

 

①基礎編

②納骨堂編

③樹木葬編

④海洋散骨編

 

今回は「③樹木葬編」について

2~3分で読める程度で簡潔に書いてみたいと思いますので

若い方こそ是非お読み下さい。

 

 

 

樹木葬を行える墓地の種類・埋葬の種類

 

樹木葬とは、墓石の代わりに「シンボルツリー

と呼ばれる樹木を使い、

その周囲に遺骨を埋葬する方法です。

 

ここでは、樹木葬を行える墓地の種類と、

埋葬の種類を見ていきたいと思います。

 

 

①樹木葬を行える墓地の種類

 

・里山型

山全体を自然の墓地として、より自然に近い形で

埋葬する形です。

 

・都市型・公園型

一般的な墓地に設置された樹木葬用の墓地です。

整備されていて、利便性が高いのがこちらの型です。

 

 

②樹木葬の埋葬の種類

 

・合祀型

大きなシンボルツリーの下に他の家族の遺骨と一緒に

粉砕した遺骨や、埋葬をします。

最も費用を安く抑える事が出来るタイプです。

 

最初から合祀されますので、遺骨を取り出す事が

出来なくなります。

 

・集合型・シンボルツリー型

大きなシンボルツリーの下で、地下の区画を分けて

個別に埋葬していくタイプです。

 

33回忌などの弔い上げ以降は、合祀され、遺骨を取り出す事が

出来なくなります。

 

・個別型

シンボルツリーをそれぞれが用意し、遺骨を埋葬します。

個別に区画が用意されるので墓参りなどはしやすいですが、

他のタイプと比べて費用が高いです。

 

 

 

樹木葬のメリット・デメリットとは?

 

樹木葬のメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

①樹木葬のメリット

・自然に還りたいという故人の遺志を尊重できる

・承継者がいなくても購入する事が可能

・遺族の手間や負担が軽減できる

・一般墓を建てるよりも費用がかからない

・シンボルツリーの成長と共に歳月を実感できる

 

 

②樹木葬のデメリット

・家族・親族の理解を得にくい

・一般的な墓参りや法事が出来ない可能性がある

・交通の便が悪い墓地も多い

・後で遺骨が取り出せず改葬が出来ない

 

 

メリットも多いですが、デメリットの数も

割とありますね。

家族と話し合いが必要だと言えます。

 

 

樹木葬の料金相場はどの位?

 

20万~80万位が相場で、

1人用では50万前後が多い様です。

 

1人用、2人夫婦用で選ぶ方が多いですね。

4人等ですとかえって割高になってしまいます。

一般的なお墓と比較すると、樹木葬の方が断然安いです。

 

 

樹木葬を選ぶ時の注意点

 

 ①契約時に料金を支払ったら年間管理料の必要がなく、

 掃除などもしてくれるという「永代供養」の形式が

 一般的なのですが、

 

 承継者を必要とする

 ・年間管理費がかかる

 ・本人が生前のうちは年間管理料がかかる

 

 などのケースもありますので

 事前によく調べる事が必要です。

 

 

 ②「永代供養」という記載となっていても、

 実際は13回忌もしくは33回忌後からは合祀されて

 永年供養をする事になります。

「個別に永年供養」をされるとは限りません。

 

 

 ③「自然に還る」というイメージですが、

  全て骨壺に入れて埋葬する形をとっている所も

  あります。よく確認をしましょう。

 

 

まとめ

ポイント

・樹木葬を行える墓地の種類・樹木葬の埋葬の種類

・樹木葬のメリット・デメリット

・樹木葬の料金相場

・樹木葬の注意点

 

などを見てきました。

 

昔ながらの「個別にお墓参りをしたい」という意見と

分かれてしまいそうですね。

 

・家族や親族の理解は得られるか

・「樹木墓地」へのお墓参りで満足できるのか

など

 

家族や親族も絡んできますので、本人の単独では決めずに

よく話し合いましょう。

 

簡単そうだと思っていましたが、

なかなか奥が深いですね。

 

親が元気なうちに話し合って見学などしてみて下さい。

いずれお墓参りに行くのは、親ではなくあなたですよ!

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

 

  • この記事を書いた人

小泉 寿洋

住まいの終活相続アドバイザー/賃貸経営コンサルタント/ 不動産業界歴約18年の経験を活かし、現在は不動産に強い終活の専門家として活動中。 所有資格:終活ガイド上級(1級)・エンディングノート認定講師・終活ガイド検定認定講師・終活カウンセラー1級・宅地建物取引士・遺品整理士・相続診断士・AFP・賃貸不動産経営管理士・他多数

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