「よくわかっていない親」と
「全くわかっていない息子達・娘達」が
少しの時間で読めてしまうミニ知識シリーズです。
「おひとりさま」供養方法の簡単な説明を
①基本知識編
②納骨堂編
③樹木葬編
④海洋散骨編
の4回にわたって書いていきます。
今回は②「納骨堂」について
2~3分で読める程度で簡潔に書いてみたいと思います。
納骨堂とは
遺骨を納める建築物や施設の事で、寺院墓地や霊園の
一画にある場合と、墓地とは別にビルなどの独立した
施設を建てる場合があります。
納骨堂には
「永代供養がない型」と、「永代供養型」があります。
さらに、永代供養型は、
「屋外の永代供養墓と同様に初めから合祀されるタイプ」と、
「最初は個別スペースを設けて納骨し、一定の期間が経ったら合祀となるタイプ」
があります。
※「永代供養」、「合祀」って何?という方は
前回の「①基本知識編」をご覧下さい。
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納骨堂の種類
納骨堂と言っても、いくつか種類がありますので
見ていきましょう。
①ロッカー型
一人分のロッカーが用意されていて
その中に遺骨を納める形式
②棚型・位牌型
扉の無いロッカーの様なタイプで、
位牌と骨壺が並んでいるタイプ
③仏壇型
納骨内に仏壇が用意されており、
下の段に遺骨を納める形式
④墓石型
納骨堂内にお墓を建てるタイプ
⑤自動搬送型
機械式の納骨堂で、専用のICカードをかざすと、
自分がお参りをしている場所まで
遺骨を納めたスペースが移動してくるタイプ
納骨堂のメリット・デメリット
こちらでは、納骨堂のメリット・デメリットを
挙げますので、比較検討をする材料にして下さい。
①納骨堂のメリット
・承継者がいなくても購入できる
・都心でアクセスが良い場所にある事が多い
・屋内にある為、天候を気にせずお墓参りが出来る
・草むしりなどの管理が不要
・一般墓と比較すると費用を安く抑えられる
・無宗教派でも納骨できる所が多い
・バリアフリー対応の施設が多い
②納骨堂のデメリット
・管理費がかかる
・子世代が違和感を覚える可能性がある
・お線香やお花を挙げられない場合がある
・建物の老朽化した時の対応が未知数
良い面ばかりでなく、妥協しないといけない面も
あるのですね。
納骨堂の料金相場
ここでは、一般的な料金相場を見ていきましょう。
①ロッカー型 永代供養料等 20万~50万 + 年間管理料1万~1.5万位
②棚型・位牌型 永代供養料等 10万~20万 + 年間管理料1万~1.5万位
③仏壇型 永代供養料等 100万前後 + 年間管理料1万~1.5万位
④自動搬送型 永代供養料等 50万~100万 + 年間管理料1万~1.5万位
⑤墓石型 永代供養料等 100万~200万 + 年間管理料1万~1.5万位
※別途、納骨法要代や回忌法要代がかかります。
一般のお墓を購入すると150万~200万以上はしてしまいますので
費用を大幅に抑える事が出来ますね。
まとめと注意点
ポイント
・納骨堂とは
・納骨堂の種類
・納骨堂のメリット・デメリット
・納骨堂の料金相場
注意点としては、
「お墓参りをするのはだれか」という事です。
自分しかいないのであれば、使用期限の有無や合祀の
有無を確認する必要があります。
また、お墓参りをするのが高齢者であれば駅から近い
自動搬送型が良いですし、金額重視であれば
駅から遠い所でも良いという事です。
種類を選びだけでも時間がかかりそうですね…。
亡くなってから慌てて検討をするというのは
時間が足りないと思いますし、
本人のご意向も聞けるので、
「生前に」「家族で」「じっくり」
と話し合った方が良いですね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!