葬儀・お墓

親と一緒に「おひとりさま」の供養方法を考える①基本知識編

 

親のお墓をどうするのかを考えた事はありますか?

「ウチはまだ早い」と言って全く考えていない方がほとんどだと思います。

・地方でおひとりさま

・本家の墓には入れない

・家族の墓はない

・お墓なんて買うお金はない

・家族に面倒をかけたくない


という状態の私の母に

 

「お墓ってどうするつもりなの?」

と聞くといつも


「私は海が好きだから海に撒いてくれればいい」

というザックリした答えが返ってきて終わってしまいます。

 

私たち3兄弟で話すと、いつも意見が分かれて

終わってしまいます。

若者は皆よくわからず感覚でしゃべってます…。

 

そこで、「とりあえずこれを見て!」

と言って母と弟達に見せるつもりで以下を書いていきます。

 

①基本知識編

②納骨堂編

③海洋散骨編

④樹木葬墓地編

 

全4回にわたって簡潔にわかりやすく

まとめていきます。

 

今日は①基本知識編です!

 

 

お墓の選択は多様化している

 

昔から、死んだら「家族のお墓に入る」というのが普通でしたが、

近年は少子化が進んで

「お墓の継承者がいない」

「お墓の継承者がいるけど遠方に住んでいる」

「お墓の継承をしたくない・させたくない」

という人が増えてきました。

また、最近は

「夫と違うお墓に入りたい」

「家の縛りから解放されたい」

「ペットと一緒のお墓に入りたい」

という女性の方も増えていますので

お墓の選択は多様化してきています。

 

 

永代供養墓・合葬・合祀って何?

 

本やネットを見ると必ず出てくるワードなのに

よくわからないですよね。

よく聞くワードの意味を簡単にまとめてみました。

 

①永代供養墓とは

寺院や霊園などが遺族に代わって供養をしてくれる継承者不要

のお墓のことです。

一方、公営・民営の霊園などでは「合葬墓」と呼ばれます。

合葬したお墓は、名前が異なりますが内容は同じです。

 

 

②合葬とは

他の複数の骨壺と同じ場所に葬ることです。

納骨堂や樹木葬では合葬をしてくれるところが多いです。

管理費は結構高いので必ず比較しましょう。

 

 

③合祀とは

一定期間が過ぎたら骨壺から遺骨を取り出し、

他の遺骨と一緒に埋葬される事を言います。

 

永代供養墓では、最初から合祀するタイプと、

一定期間は個別納骨でその後合祀されるタイプがあります。

 

合葬から合祀までの期間はお寺によって違う様ですが、

多くは13回忌や33回忌をめどに合祀する事が多いようです。

 

納骨方法など墓地によって異なりますので確認

が必要です。

 

 

 

「おひとりさま」に人気の供養スタイル

 

 おひとりさまに人気の供養スタイルです。

詳しくはまた別に書いていきます。

 

①納骨堂

遺骨を納める建築物や施設の事です。

コインロッカー式・仏壇式・墓石式・機械式などがあります。

 

②樹木葬墓地

樹木葬とは、墓石の代わりに「シンボルツリー」

と呼ばれる樹木を使い、その周囲に遺骨を埋葬する方法です。

植樹型・メインツリー型・墓標型・里山型・公園型などがあります。

 

③海洋散骨

海洋散骨とは、遺骨を粉末状にして海に撒いて供養する方法です。

 

 

合葬・合祀をする際の注意点

合葬・合祀をする際には注意点がありますので

ここで確認をしてみたいと思います。

①一度合祀してしまった遺骨は取り出せない

骨壺から遺骨を取り出して合祀してしまうと

他人の遺骨と一緒になってしまうので

「やっぱり元に戻して!」という訳には行かなくなります。

 

②家族や親族と事前にしっかり話し合う必要がある

他人の遺骨と一緒に埋葬されることになる為、

考え方は家族間・親族間でもそれぞれだと思います。

やり直しがききませんので、事前によく話し合う必要があります。

 

 

まとめ

ポイント

・お墓の選択は多様化している

・永代供養墓・合葬・合祀って何?

・「おひとりさま」に人気の供養スタイル

・合葬・合祀をする際の注意点

 

供養にはいろいろなスタイルがありますが、

それぞれメリット・デメリットがあります。

 

置かれている状況が違うので、考え方もひとそれぞれだと思います。


後悔をしない様に家族や親族と事前によく話し合っておく

必要がありますね。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました!

 

 

 

  • この記事を書いた人

小泉 寿洋

住まいの終活相続アドバイザー/賃貸経営コンサルタント/ 不動産業界歴約18年の経験を活かし、現在は不動産に強い終活の専門家として活動中。 所有資格:終活ガイド上級(1級)・エンディングノート認定講師・終活ガイド検定認定講師・終活カウンセラー1級・宅地建物取引士・遺品整理士・相続診断士・AFP・賃貸不動産経営管理士・他多数

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