親の家の事を考えだしてみたら、
「まず、親の家の価格はいくら位するのか?」
という事が気になりませんか?
不動産屋なら調べ方はわかるのですが、
普通の方は
「調べ方がよくわからない」
というご質問を、日頃お客様から受けます。
・売却する場合はいくら位か?
・この家はいくら位で貸せそうか?
・相続について考えたいのでザックリの売却金額を知りたい。
・ふとした疑問の段階なので、まだ不動産屋さんに聞いてみる
という段階ではない。
・下手に聞いてしまうと営業をかけられるのが怖い。
と言う方の為に、今日は元不動産屋の私が、
初歩的な「ザックリとした親の家の価格相場の調べ方」
を書いていきますので、親子での会話の参考にして頂ければ嬉しいです。
価格相場を調べる意味
空き家となった親の家の活用法がわかっても、実際の所
この家の価値はあるのか?ないのか?を知らないと
親に助言をする事も出来ませんし、いざ自分が相続する段階に
なって調べても、家屋の老朽化が進んでしまいもはや手遅れの
場合もあります。
すぐに売るか貸すかではないにしても、知っておいて
損はしない情報ですので親が元気なうちに調べてみましょう。
親の家情報をデータ化してみる
まずは、親の情報を客観的なデータ化してみる必要があります。
「物件概要書」と言いますが、作っておくと不動産屋さんや
専門家の方に説明をする際、スムーズに話が進みます。
①法務局で土地・家屋の登記簿謄本を取得する
②建築確認済証および検査証を探す
③土地の測量図、境界確認書を探す
④建築設計図書を探す
まだ調べているだけの段階では、これらの資料は
無くても大丈夫ですが、
①は未登記だと売却や融資が出来ないなどの影響が出ます。
②③が紛失した場合は
再度作成や、可能であれば証明書の再発行等が必要です。
これらの情報をもとに「物件概要書」を作ります。
①物件の所在地
②交通の条件
③土地・家屋の面積
④間取り
⑤設備
⑥築年月日
⑦住環境
⑧生活の利便性
売却・賃貸がしやすい物件、しにくい物件とは?
ここでは、売却や賃貸をしやすい物件・しにくい物件に分けて考えます。
①売却や賃貸がしやすい物件
・交通の利便性が良いか
徒歩10分以内、急行停車駅など
・生活の利便性が良いか
スーパー、コンビニ、病院、銀行などが近くにある
・安心して暮らせる住環境か
閑静な住宅街、治安がいいなど
・安全に暮らせる立地か
地震や洪水などの危険区域でない
住みやすい環境ですので需要は多いです。
②売却や賃貸がしにくい物件
・再建築不可の物件
・旧耐震基準(1981年6月以前に建てられた)の建物
・駅から15分以上歩く
・広くて部屋数が多い物件
市場の需要が少ないので、早めに売却をした方がよさそうです。
実際の価格相場の調べ方
では、実際に調べてみましょう。
①Googleで「〇〇市 (賃貸の場合は賃貸)中古一戸建」で検索
②まずは有名な不動産ポータルサイト(SUUMO、ライフルホームズ、
アットホームなど)から調べる
③(3で作成した)物件概要を見ながら、親の家の条件と近い
最寄り駅・徒歩分数の物件を検索する
④物件概要を見ながら、土地の広さ、建物面積、築年数、設備
などの条件が近いものを絞り込んでリストアップする
⑤同様に、地元にある中小不動産仲介会社のHPを見て
③④の作業を行う
築25年以上の木造などですと価格評価が0の場合もありますので、
土地だけの価格も見ていくと参考になるかもしれませんね。
まとめ
ポイント
・価格相場を調べる意味を学ぶ
・親の家情報をデータ化してみる
・売却・賃貸がしやすい物件、しにくい物件を学ぶ
・実際に価格相場の調べてみる
今日は、「親の家の価格相場をザックリ調べるとわかる事」
というテーマで書いてきました。
親の家の相場価格がわかると、
現在の価値や市場のニーズなどがわかり
今後の動きを具体的に考える事が出来ます。
他にも調べ方はあるのですが、
今回はあくまでも「ザックリ調べ」ですので
実際は
・「売り出した価格」と「成約した価格」は異なる事があります。
・そこから税金・仲介手数料・諸費用などもかかります。
・「全く同じ条件の物件」は存在しませんので、売買の事例は
あくまでも目安の価格です。
という訳で、具体的に考えてみたくなったら
不動産屋さんに相談してみましょうね!
不動産屋さんは満面の笑顔で対応してくれるはずです(笑)。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!