皆さんが「一人っ子」でしたら問題ないのですが、
親が住んでいた家などの遺産相続をする場合、
私の家の様に3人兄弟などは話し合いによって「遺産分割」
をしないといけません。
今日は、現金と違って分ける事が難しく、もめやすい
「不動産の分割方法」について、
遠方に「おひとりさま」状態で住んでいる母を持つ
元不動産屋の私が、2~3分で読める程度に
書いていきます。
遺産分割は「遺産分割協議」で決める
遺言書に特に分割の仕方の指定がない場合、
分割方法を話し合いによって決めます。
その遺産の分割方法を決める話し合いは『遺産分割協議』
と言い、法定相続人全員で行います。
そして、話し合いで決めた事項は『遺産分割協議書』
にまとめます。
遺産分割の方法は4つ
遺産分割の方法は4つあります。
今回はわかりやすく我が家を例にして書いてみます。
(ちなみに、本当は私の母は地方の賃貸住宅に住む
「おひとりさま」でして、財産も有価証券もなく、
通勤用の中古車だけなのですが、ここでは仮に
「家」・「車」・「現金」・「有価証券」を
持っている事にします…。)
①現物分割
相続人が財産(不動産を含む)をそのまま分ける方法です。
例)
長男が家を相続
次男が現金・車を相続
三男が有価証券を相続
現物をそのまま分けるので、不公平感が生じやすくよくもめがちです。
「家」と言っても、 イメージは、
「兄貴ばかり大きな家を相続してうらやましい!」 ですが、
実際は
・老朽化していてとても売れる状態ではない
・荷物が詰まっていて遺品整理が手つかずの状態
・駅から遠く、都市部ではない、バス停も遠い
・過疎化が進んでしまっている地域
などが現状です。
困った状態の物件でも「家」と言えば
「家」なんですよね。
これも「不公平」のタネなのです。
②換価分割
財産(不動産)を売却して現金に換える方法です。
平等にはなりますが、遺された物を失ってしまいます。
しかも、家がすぐに売れるとは限りません。
③代償分割
一人の相続人が財産を相続し、他の相続人に代償金を支払う方法です。
例)まず長男が家を相続して、
次男と三男には家の評価額に対して代償金を支払います。
しかし、この場合は長男が代償金を支払えるだけの
現金を持っていることが前提です。
④共有分割
財産(不動産)を相続人全員で共有する方法です。
例)家の持ち分 長男1/3 次男1/3 三男1/3
売却や建築などの処分をする場合には共有者全員の
同意が必要な為、トラブルになりがちです。
賃貸オーナーさんが姉妹の共有名義だったりすると、
大抵、外壁工事やリノベーション工事の金額などで
メチャクチャもめたり、話が脱線してしたりで
いつまで経っても「決定」までたどり着きません(笑)。
まとめ
ポイント
・遺産分割は「遺産分割協議」で決める
・遺産分割の方法は4つ
①現物分割
②換価分割
③代償分割
④共有分割
今日は「遺産分割の方法」について書いてきました。
私はかつて司法書士事務所に勤務していた事がありますが、
そこでは「遺産分割協議」という名の「兄弟げんか」
が毎日のように繰り広げられていました…。
いい大人がいつも最後は大声を出して言い争うか、
酷い時はつかみかかっての喧嘩です。
相続の為に家族がバラバラになってしまうのは、
亡くなった親としても悲しいことですよね。
親が生きているうちに皆で話し合っておける所は
話し合っておきましょう。これも終活ですよ!
最後までお読みいただきましてありがとうございました!